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その後、廣四郎さんが工房中を案内してくれた。今日は調子がいいから、と、染色室、絣括りの部屋、二階の蒐集(しゅうしゅう)室へも同行し、展示されている作品資料の解説まで丁寧にしてくれた。資料室とも呼べるその部屋には、年代物の絣や奥様のために織った着物などが展示されていた。再び一階へ下り、廣四郎さんの後に続く。自宅の中庭へ案内してくれる。 |
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私が工房を訪ねたとき、拓也さんは、某有名デザイナーから発注を受けたというデニム地に使う糸を染めているところだった。木綿の太い糸だからね、ほこりがすごいよ、廣四郎さんがいう。何度も何度も手で払う仕草をしては笑っていた。木綿はどうしてもね、一夫さんも口をそろえる。 |
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