手作り玩具   琉球玩具  
  概要 アダン ソテツ テリハボク ジュズダマ フクギ タケ  
手作り玩具一覧 [五十音順]
●あやつり人形
 顔はソテツの実で胴体は竹。竹に通した糸を引くと両手が動く。
●腕時計
 アダンの葉製。同じ要領でベルト、指輪も作った。

●馬(ンマグヮー)
 ワラやアダンの葉を編んで作る。トゥイグヮー(鳥)、ツル、クジャク、カメ、 金魚、カエルなども作られた。

●お手玉
 中にジュズダマの実を詰めた。

●風車(カジマヤー)
 アダンの葉製。四つ羽根(ユーチ)と八つ羽根(ヤーチ)がある。後者は高度な技術を要する。持ち手は竹。四つ羽根のアレンジで、「カラスの枕」という名の立方体が編める。

●ギッチョー(競技用)
 木製。首里ではイッパーという。丸木の端を斜めに切り、切り口を地面につける。もう一方の端を他の丸木で打って飛ばして遊ぶ。

●首飾り
 オオハマボウ(ユウナ)の花を貫花にした。その他、シシダマ(ジュズダマ)の中身を抜いて糸を通し、ネックレスにした。ソテツの小葉でくさりを作り、それをつないで輪にした。

●コマ(コールー)
 木製、貝製。木製のコマは、ばちゴマ、たたきゴマと称し、まず、コマを両手で回してから、はたき状のものでたたいて回転させる。

●せみとり
 芭蕉の葉製。竹ざおの先に芭蕉の葉をくるくる巻いたものを付ける。サンニンの葉でも作る。

●草履
 フクギの葉製。子どもたちはフクギの木のことをサバグヮーギー(草履の木)と呼んでいた。

●竹馬(ンマグヮー)
 竹製。竹を馬の胴体に、正月に霊前に供えた3色の紙を束ねて馬の頭に見立て、またがって遊ぶ。

●竹とんぼ
 竹製。プロペラ状にけずった竹片の中央に竹ひごをさしこんで作る。竹ひごを両手ではさみ、いきおいよくひねって飛ばす。

●凧
 多彩な凧がある。代表的なものに、沖縄本島のマッタクーやカーブヤー、八重山のピギダーや六角凧、八角凧、宮古の宮古凧(宮古カドゥトゥ)などがある。特に八重山は種類が多く、左右対称の文字の字画を骨組みにした字凧(ジーピギダー)、セミや船の形を模した凧などユニークな凧が見られる。その他、フータン(風弾)と呼ばれる仕掛け凧があり、蝶の形のハーベールーフータンが特に有名。
 デイゴの葉やクバの葉を使った素朴な凧もある。

●鉄砲(ティップーグヮー)
 竹製品。弾は濡らした紙や木の実を利用した。水鉄砲を特にジクンバーという。

●手鞠(マーイ)
 ソテツの綿毛を芯にして表面を色糸で飾った。

●パチンコ
 ゲッキツやミカンの木の二股になった枝でパチンコ(ゴムカン)を作った。また、大きな枝は、クモの糸をからませて、トンボ採りにも使った。

●ハブグヮー
 アダンの葉製。先細りの棒に巻きながら編み込んでいく。編みおわりの部分に指を入れて引っ張ると、編み目がしまって指がぬけなくなる。

●舟
 クバの葉柄製。よく乾燥したものを用いる。葉柄ではその他、サンシングヮーも作った。

●帽子
 ガジュマルやフクギ、ヤラブの葉で円錐形の帽子を作った。

●星コロ
 アダンの葉製。竹富島の玩具。ツヌンブサー(角貝)ともいう。

●虫かご
 ソテツの葉製。ソテツの小葉を編み込んで作る。一つの葉に二つかごを作ったり、出入口を作ったり、いろいろな工夫がある。

●らっぱ(ラッパグヮー)
 アダンの葉製。らせん状にくるくる巻いて巻きはじめのところを吹いた。フィーフィーグヮー(笛)もアダンの葉で作った。

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