ジュズダマの実は、長さ約1cmの卵形。熟した実は、堅く、艶のある灰白色をしています。 |
|
ジュズダマは、イネ科の多年生草本で、水辺や湿地によく見られます。夏に葉のつけねから花穂(かすい)を伸ばし、秋に実をつけます。実は、緑から黒、さらに熟すると灰白色になります。
お坊さんが念仏を唱えるときに使う、小さい珠に糸を通し輪にしたものを、数珠(ジュズ)と言います。ジュズダマは、実が数珠の珠に似ていることから、その名が付いたと言われています。
沖縄の方言では、「シダマ」「ツダマ」あるいは「シシダマ」などと言いますが、「白い玉」の意味があるそうです。
ジュズダマは沖縄民謡の歌詞にも登場します。沖縄本島の民謡「作たる米節(つくたるまいぶし)」では、今年のお米は豊作で、ちょうどジュズダマのように素晴らしいと歌われています。 |