■ほたるちょうちん
夏の夜、暗闇に光るホタルを、五、六匹捕まえ、ほたるちょうちんに入れると、小さな穴からあかりがこぼれて、きれいです。
作り方は、まず熟したテリハボクの実を、石にこすりつけるなどして、表面の皮や果肉を取り除きます。実の上部をナイフで切り取ります。この部分は蓋になります。次に上部、下部、ともに切り口からクギやキリをさしこんで中身をとりだします。下部に、クギやキリで、適当な間隔で穴をあけます。実の直径ぐらいの長さの棒の真ん中にひもを結び、その棒を、下部の左右に渡し、ひっかかるようにします。そのひもの先を蓋の真ん中から通し、さらに竹棒の先につければ、ほたるちょうちんの出来上がりです。上部と下部を別々の実にすると、すっぽりはまらずに、あかりがいい具合にこぼれます。
ほたるちょうちんは、ハスノハギリの総包でも作ります。総包は半透明なので、穴をあけなくても、光が透けて見えます。 |
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