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1000年の歴史のなかで浮上する沖縄音楽のミステリーや豪快な音楽史を紹介。いろんな音楽が花開いた歴史の裏にはそれぞれの物語が織りなされていた。偉大な音楽遺産にまつわる不思議をコラムでひもといてみよう。 | |
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■琉球音階はどこから来たの? 琉球音階は、レとラが抜けた「ド・ミ・ファ・ソ・シ・ド」である。例えば、九州地方の民謡に多く見られるミとシが抜けた「ファ・ソ・ラ・ド・レ・ファ」(ファが中心)の律音階とはまったく違っている。もちろん、本土の民謡音階や都節音階とも違う。 それでは、琉球音階はどこから来たのだろう。 これには二つの説がある。沖縄の古謡が律音階に近いことから、もともとは沖縄も本土も同じ音階だったという考えから、琉球音階も北から流れてきたのではないかという説がひとつ。 そして、琉球音階はインドネシアのペロッグ音階と非常に近いこと、さらにこれと似た音階はポリネシア、東南アジア、中国南部、そしてヒマラヤ地方までの広い範囲にわたって存在することがわかった。 これからすると、琉球音階はもともと南の基本的な音階としてあったのではないかということである。 琉球音階はどこから来たの?というミステリーに応えるには、まだまだ時間がかかかりそうだ。
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◆写真提供:沖縄県立博物館, 島袋 浩(STUDIO PLANET) | |||||||||||||||||||||||||||||||||