第五代高等弁務官
 フェルナンド・T・アンガー中将

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 高等弁務官のあらまし
 高等弁務官たち








第五代高等弁務官
フェルディナンド・T・アンガー中将
1966年11月−69年1月

【プロフィール】
1913年ペンシルバニア州ピッツバーグ市生まれ。
31年にウェストポイント米陸軍士官学校を卒業後、陸軍三方統帥大学に学ぶ。第2次世界大戦中は砲兵将校としてヨーロッパ戦線に従軍し、朝鮮戦争時に米第一砲兵軍隊長を務めたほか、フランス、ドイツでの海外勤務経験を経て少将に昇進。誠実で温厚な人柄と評価されていたが、対内的には復帰運動、対外的には軍備増強の必要性が高まり、米国防長官によって更迭された。

【主な仕事】
日本本土と沖縄の一体化路線を明示した。琉球政府行政主席を、従来の間接選挙から公選制度への改正に取り組んだほか、琉球政府主席に、琉球上訴裁判所の首席判事と上級裁判所判事の任命権を移譲する。また、戦費がかさむ米国の負担を軽減するため、日本政府からの対沖縄経済援助を増加させる橋渡し的役割を果たした。米国がベトナム戦争の出撃・補給基地として沖縄を安定的に利用できるよう保証するため、住民自治権を拡大した。

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