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【高等弁務官のあらまし】 一般的に、高等弁務官とは、主権国から被保護国、従属国、被占領国に対して派遣せられる常任使節である。 その条約の締結や外交交渉など外交使節の職務を行い、外交使節に準ずる特権を持つほか、高等弁務官が駐在国において、内政上の首長たる地位と権限を持つ場合がある。 沖縄における高等弁務官は、この定義とは少々趣を異にしている。 現地軍事司令官として絶大な権限を持ち、行政、司法、立法といった沖縄における権限を行使することが出来た。自らの判断で予算案を可決したり、裁判権を民から軍へ移すことも出来た。 まさしく沖縄の帝王として、本土復帰までの後半の15年間、君臨し続けた。 高等弁務官は1957年6月5日にアメリカのアイゼンハワー大統領の「琉球列島の管理に関する行政命令」に基づくものである。これにより、今までの民政副長官制から高等弁務官制に切り替えられた。 高等弁務官は民政副長官に比してより強力な権限が与えられた。 |