近世琉球/近世の産業と文化の興隆 9/11

■近世の琉球文化【書道・茶道・音楽・舞踊】

書道
17世紀に出た御家流の流れをくむ尊円城間(そんえんぐすくま)が有名です。中国で学んだ書家としては、16世紀末の鄭週(ていしゅう)と鄭嘉訓(ていかくん)が有名です。

茶道
茶道は禅僧などによって早くから伝えられていましたが、17世紀前半に堺の僧・喜安が茶道頭に任じられてから上流階級に広まっていきました。おもに外交のための接待用として利用され、尚貞王代には首里崎山に御茶屋御殿(おちゃやウドゥン)が建造されました。また、琉球独特の茶道に「ブクブク茶」があります。

音楽
琉球の音楽は祭祀芸能から発展しました。14世紀に中国から三線(サンシン)が伝わり、歌や踊りに影響をあたえました。18世紀には琉球音楽の楽譜である「工六四(クルルンシー)」や「工工四(クンクンシー)」がつくられ、もともとは王朝だけで使われていた三線も庶民にまで広く普及しました。

舞踊
琉球舞踊は、神遊びの舞いと民間の娯楽の踊りから発展しました。近世以降の舞踊は、宮廷で発展した「古典舞踊」、廃藩置県後に創作された庶民性の強い「雑踊り(ぞうおどり)」、エイサーや獅子舞など古くから地域に伝承されている「民族的舞踊」に大きく分けられます。


三線



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