■近世の琉球文化
島津(しまづし)の侵入によって政治的・経済的な重圧を強いられた琉球ですが、いっぽうで日本文化を積極的に吸収し、これまでの琉球文化に融合させることによって、近世の新たなる琉球文化を開花させました。特に尚敬王代の18世紀は「琉球文化の黄金時代」とよばれ、いまに伝わる沖縄の伝統文化のほとんどは、この時代に培われました。 しかし、そのころの文化の担い手といえば士族や貴族など王朝中心の人々であり、庶民レベルの文化ではありませんでした。そのことから、近世に創出された華やかな文化は、王朝文化ともよばれています。