人頭税(にんとうぜい)とは、15歳から50歳までの男女それぞれに、田畑の面積とは関係なく課せられた頭割りの租税制度です。
この税制は一般に、史上まれにみる重税といわれますが、実際は人頭税は従来から先島(さきしま・宮古および八重山諸島)でとられている制度であり、税率もそれほど高いものではありませんでした。
それではなぜ人頭税がこれほどまでに悪評だったのかというと、そのほかの租税である所遣米(ところづかいまい)がかなりの負担となり、さらに役人による厳しい搾取、ひいては役人による不正に苦しめられていたせいではないかと考えられています。
|