中央集権的な政治体制を整えた尚真(しょうしん)王は、いっぽうで首里城を整備するためにさまざまな造営事業や文化事業をおこないました。
1492年に建立された王家の菩提寺(ぼだいじ)である円覚寺(えんかくじ)をはじめ、放生橋(ほうしょうきょう)や円鑑池(えんかんち)、園比屋武御嶽(スヌヒャンウタキ)石門、弁ケ嶽石門、玉陵(タマウドゥン)などが相ついで建造されました。
また、首里城と南部をむすぶ重要道路、真珠道(まだまみち)や真玉橋(マダンバシ)も築造されました。
文化事業では、おもろの収集と『おもろさうし』の編さんがはじめられました。「おもろ」とは、沖縄諸島および奄美諸島で古くから謡い継がれてきた歌謡のことで、琉球王府がこれを採録・編集した歌謡集が『おもろさうし』です。
|