12世紀のグスク時代にはじまり、琉球王国の成立をへて、1609年の島津侵入までの時代の流れを、総称して古流球(こりゅうきゅう)とよびます。 琉球王国は中国をはじめ、東アジアや東南アジア、朝鮮、日本にいたる周辺諸国と積極的に交易をおこない、「大交易時代」とよばれる時代を築きました。 尚巴志のうち立てた第一尚氏王統につづき、琉球王国をおさめたのが第二尚氏王統です。なかでも統治組織を整備し、中央集権的な国家をつくった3代王、尚真(しょうしん)の時代には、数々の建造物も造営され、琉球の黄金時代とよぶにふさわしい時代でした。 このように古流球時代の沖縄は、アジアや日本の影響を受けながらも独自の歴史と文化を開花させ、琉球王国という独立国家を形成し発展させていきました。しかし、1609年の島津氏の侵攻によって幕藩体制に組み込まれた琉球王国は、実質的に独立国家としての機能を失うことになりました。 |