体長約25cm、しっぽも含めると50〜60cmにもなる、日本最大の野性ネズミです。背中には、茶色のゴワゴワした毛にまざって、5cmぐらいの長い毛がはえています。しっぽは体よりも長く、先の方の半分が白くなっています。
山地の森林でくらしており、主に木の上で生活していると考えられています。するどい爪をうまく使って、幹をかけ登ったり、枝の上をすばやく動きまわります。時には枝から枝へ、とび移ることもあります。
イタジイの老木のほらに、細い枝をたくさんつめこんで巣にしています。昼間はこの中でじっとしていて、夜になるとシイの実などをさがしに出かけます。生態や個体数など、わからないことが多く、ノグチゲラとともに沖縄でいちばん絶滅が心配されている動物です。 |