沖縄島の本部半島にある塩川は、幅が約4m、長さおよそ300mの小川です。この川は昔から地元では「スガー」と呼ばれ、その名のとおり流れる水が塩からいことで有名です。これは海水が真水でうすめられて湧き出しているためで、世界でもあまり例のない珍しい川です。なぜ海水が湧き出すのかはわかっていません。おそらく地下の岩の割れ目に海水が入りこみ、地下で山からの真水と混ざりあい、地下水の圧力で押し出されているのでしょう。
塩川には、普通の川に見られる生きものの他に、ムカシエビやシオカワモッカといった貴重な生きものもすんでいます。 |