嘉津宇岳(標高448m)、安和岳(標高432m)、八重岳(標高453m)は、本部半島の中央部にあり、本部町と名護市にまたがる山並みの主峰をなしています。ここは主に古生代から中生代の石灰岩やチャートからできており、一部に粘板岩や千枚岩があり、複雑な地層となっています。そのため地形や地質の変化にともなって、生えている植物が変化する様子を見ることができます。この地域の森には、カツウダケエビネやカツウダケカンアオイ、ヒナカンアオイなど植物地理学上貴重な植物がたくさん生えています。また、カラスバトやコノハチョウ、フタオチョウ、イボイモリなどの天然記念物の動物たちの生息地ともなっています。 |