宇良部岳は、与那国島の東部に位置する標高231mの山です。山頂一帯にはウラジロガシの森が発達し、中腹部は低地林を形づくっている植物を多数含んだイタジイの林となっています。このイタジイ林から新川鼻にかけては、石灰岩を基盤とする低地林が発達しています。これらの地域には、アカギ、モクタチバナ、ショウベンノキ、フカノキ等のヨナグニサンの食樹が豊富に生えており、ヨナグニサンの主要な生息地となっています。また宇良部岳一帯の地域は、与那国島の植物を考える上からも貴重な場所であり、様々な動物たちのすみ家となっている場所でもあります。
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