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長幕岸壁及び崖錐の特殊植物群落 長幕岸壁及び崖錐の特殊植物群落
指定年月日
昭和50年 3月18日
所 在 地
北大東村字中野・字南
 北大東島は、ドーナツのようなサンゴ礁が隆起してできたといわれ、島の断面はフライパンのような形をしています。このフライパンのふちにあたるところは長幕(ながはぐ)とよばれ、まるで岩の壁のような切り立った崖になっています。ここに北大東島の自然の植生がよく残されています。崖の上にはオオイタビやヒレザンショウなどが生え、崖面や崖下にはハマオモトやハマイヌビワなどが生えています。その他、ダイトウセイシボクやダイトウワダン、ダイトウシロダモ、ルソンヤマノイモ、ヒメタニワタリといった、植物の分布を考える上で貴重なものがあります。特にヒメタニワタリは、大東諸島と小笠原諸島だけに自生する貴重な植物です。

写真提供:千木良 芳範   テキスト:沖縄県教育委員会(1993)「沖縄の文化財I-天然記念物編」より
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