久米島の東側にある奥武島の海岸には、五角形や六角形の岩がまるで亀のこうらのようにならんだ場所があります。畳をしきつめたようにも見えるところから、畳石と呼ばれています。岩ひとつの大きさは直径1mくらいで、全体でおよそ1000個あるといわれています。これらの岩は、今から2千万年前に安山岩質の溶岩が、地中で冷えて固まってできたものです。溶岩が固まる時に、五角形や六角形のひび割れができたのです。その後地上が波などにけずられて、地下にあった岩が現れてきたと考えられています。畳石は沖縄ではここだけにしかないものですが、これだけの広がりのある場所は日本でもかなり珍しいものです。 |