万座毛は恩納集落の西側に位置し、新生代第四紀の琉球石灰岩からなる崖地です。海側は高さ約20mの崖となっており、崖の上の平坦地はコウライシバやタイワンカモノハシが茂った広場となっています。琉球石灰岩の表面は、雨や風にけずられて穴があいていたり、割れ目があったりします。ここは水分が少なく、たえずつよい塩風が吹きつけるきびしい環境条件の場所です。そのためこの場所には、きびしい環境に耐えられるような特殊な植物が多く生えています。例えば、ハナコミカンボクやオキナワスミレ、オキナワマツバボタン、イソノギクなどは、琉球列島の植物の分布を考える上で重要な種類です。 |