指定年月日
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昭和49年 2月22日
所 在 地
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大宜味村字喜如嘉
喜如嘉集落の南側の海岸には、砂浜に沿っておよそ1kmにわたって板を敷いたような岩の帯があります。近づいてみると、厚さ6cmくらいから30cmくらいの板状の岩が何枚も重なりあい、しかも海の方にやや低くなっていることがわかります。これはビーチロックと呼ばれる岩で、熱帯から亜熱帯のサンゴ礁海岸に特有の岩です。沖縄では板干瀬(いたびし)と呼んでいます。これは昔の砂浜にあった砂粒が、炭酸カルシウム(石灰)で固められたもので、言いかえれば「昔の海岸の化石」なのです。
写真提供:千木良 芳範 テキスト:沖縄県教育委員会(1993)「沖縄の文化財I-天然記念物編」より