■近世の琉球文化【学校の設立】
琉球の教育は、中国の国子監へ留学生が派遣された1392年にはじまります。それ以来、琉球では高等教育を中国で学ぶようになりました。 琉球国内で学校がはじまったのは、1718年に程順則(ていじゅんそく)によって建てられた久米村の明倫堂で、北京語や儒学、外交文書の作成など実務的な外交官僚養成教育がなされました。 1798年には平等学校(ヒラがっこう)が公的学校として設立され、さらに上級学校として国学が設置され、高級官吏の養成機関となりました。 1846年になると、各村にも村学校ができました。ここで学ぶことができたのは、士族層の子どもだけでした。地方の間切(マギリ)には筆算稽古所ができ、村役人の子どもたちが学びました。