先史沖縄/新石器時代の沖縄 4/4

■弥生時代の沖縄の様相

●弥生時代前・中・後期(約2300〜1700年前)
 この時代の人々は縄文時代に住んでいた琉球石灰岩台地の内陸部を離れ、海岸砂丘地で生活を営むようになりました。遺跡周辺の貝塚からは魚介類の化石が出土するほか、シャコ貝製のおもりも多く出土していることから、網を使った漁がおこなわれていたことが分ります。
 石器のかわりに鉄器や銅器が多く出土することから、海外との交易もさかんだったようです。奄美・沖縄諸島で採取されたゴホウラ貝やイモ貝は、九州へ移出され、貝輪(かいわ)に仕上げられて全国へ出回りました。そして、貝類と交換して持ちこまれた交易品が弥生土器と考えられます。県内の弥生時代の遺跡からは、九州弥生時代の遺跡から出土する土器が見つかっています。



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