先史沖縄/新石器時代の沖縄 1/4

■新石器時代の文化圏

 琉球列島の先史時代は、南島先史文化の3つの文化圏が設定されています。
 種子島・屋久島などの薩南諸島の北部文化圏、奄美諸島および琉球諸島からなる中部文化圏、宮古・八重山諸島の南部文化圏です。
 奄美・沖縄諸島からなる中部文化圏は、九州の縄文文化が縄文前期ごろに北部文化圏を南下して定着し、独自の発展をとげたもので、その発祥は、近年の遺跡の発掘によると、従来より数千年も古くさかのぼることが証明されました。
 いっぽう、南部文化圏とみなされる先島(さきしま・宮古および八重山諸島)の文化圏は、日本の縄文・弥生文化とは異質です。日本本土や奄美・沖縄諸島との関わりはほとんどなく、台湾やフィリピンなどの南方諸島との関わりが深いことから、南方一帯にそのルーツがあると考えられています。


南島先史時代の文化圏



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