先史沖縄/旧石器時代の沖縄 1/4

■琉球列島の起源

 中国大陸の東、九州と台湾をむすぶ約1200kmにおよぶ琉球列島の、ほぼ中間から南の島々が沖縄県です。そして、大小146の島からなる沖縄県と、中国大陸との間には東シナ海が広がっています。
 約2億5000万年前から約1億3000万年前にかけての琉球列島は、まだ海底にありました。約1500万年から1000万年前ごろに陸地化して中国大陸や九州とつながると、ゾウやヤマネコ、シカなどが移ってきました。このことは、「生きた化石」とよばれるイリオモテヤマネコの生息や、アジア大陸や日本列島にすむ動物の化石が琉球列島から数多く発見されていることからもうかがえます。
 約1000万〜200万年前には琉球列島は再び切り離され、約150万年前に中国大陸とつながりますが、約2万年前に3つの島嶼群に別れ、氷河期の終了で海水面が約100mほども上昇したあと、現在のような姿になったといわれています。

1,000万年前の古地理
150万年前の古地理
現在
(木崎甲子郎著『琉球の自然史』をもとに作成)


アンモナイト


リュウキュウジカ



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