それまで、あまりの耳のいたさにあばれ回っていたりゅうはびっくりして、

「陸にはこわいものがたくさんいるんだなぁ。このおれ様の耳に入っていたい思いをさせるやつもいれば、それを一口で食べてしまうやつもいる。
すごいもんだ。こんなおそろしくてすごいやつがいる陸には、もっとおそろしくてすごいやつがいるにちがいない。
こんな目に合うなら、もう二度と陸にはおりてこないぞ」

と言って、天に帰っていったって。