石垣島へ連れて行かれたマーペーたちは、野底(のそこ)という村で、うっそうと木がしげる森をそれこそ朝から晩まで働いた。

こうして、広い海とけわしい野底岳(のそこだけ)にはさまれた村にも、少しずつ作物が実るようになった。

だけど、ある夏のこと。
村をマラリアというおそろしい病気がおそってきた。

苦しむみんなのために、村では、お祭りをして、おそろしいマラリアをふりはらい、村を明るくしようとしたわけ。

マーペーもマラリアにかかってしまって、ねこんでしまった。
マラリアで苦しみながら、マーペーが思うのはカニムイのことばかり。