角の丸い、総体黒漆塗りの文 庫。懸子あり。蓋・身側面には、絣文様の地文に、芭蕉と雀を沈金で表す。 琉球漆器にはあまり見られない黒漆に沈金という日本的な技法と、絣文や芭蕉という沖縄的な題材を組み合わせ、独自のデザインとしている。作者の繊細な表現が全面にでた、端正な作品である。 金城唯喜 作 1991年 ■高さ 13.5cm ■縦36.5cm ■横27.5cm