data
多良間島の抱護林 多良間島の抱護林
指定年月日
昭和49年 12月26日
所 在 地
多良間村字仲筋・塩川
 多良間島字仲筋のトカパナ山から字塩川の白嶺山まで、集落を取り囲むように幅10mから15mの林がおよそ1.8kmにわたってつづいています。これは集落や農地を、台風や潮風から守るためにつくられた林で抱護林と呼ばれています。林内には高さ6mから7m、胸高直径20cmから50cmのフクギの大木を主体に、テリハボク、デイゴ、モクタチバナ、イヌマキなどが植えられています。このような抱護林は、かつては各島々にあり、集落や農地をさまざまな災害から守ってきました。多良間島の抱護林は、沖縄に残された唯一の抱護林といわれています。この抱護林がいつ頃つくられたのかは分かっていません。おそらく蔡温(1682〜1761)の仕事のひとつとしてつくられたと考えられています。

写真提供:千木良 芳範   テキスト:沖縄県教育委員会(1993)「沖縄の文化財I-天然記念物編」より
戻る 沖縄天然記念物マップ 次へ