土原御嶽は、多良間島の仲筋集落の西側にあり、8月踊りなどの豊作をいのる行事が行われる御嶽です。そのため御嶽のほこらのそばには、踊りのための舞台があります。この御嶽の森の特徴は、大木がとても多いことです。舞台のそばに生えているアカギは、樹齢およそ250年といわれ、高さ13m、胸高直径が130cmもあります。この木を中心に、デイゴやフクギ、ガジュマル、イヌマキ、テリハボクなどの大木がおよそ30本も生えています。このような大木が、およそ500m2の範囲に広がって生える森は例が少なく、琉球石灰岩地域の植物の様子を知るためにも貴重なものとなっています。 |