ヤエヤマヤシは、石垣島と西表島だけに生える一属一種の貴重なヤシです。大きなものだと幹の太さがおよそ30cm、高さは25mにもなります。八重山地域でのヤエヤマヤシの自生地は、ウブンドルの林や星立御嶽などがよく知られていますが、米原集落の後側、桴海オモト岳のふもと一面に広がるヤエヤマヤシ林は、広がりの面からも数の面からも、石垣島いちばんの大きさです。この林には、ヤエヤマヤシ以外にもコニシイヌビワ、ショウベンノキ、リュウキュウガキ、ハマイヌビワなどの植物が生え、ヤエヤマヤシとともに亜熱帯独特の林を形作っています。 |