玉城村(たまぐすくそん)仲村渠部落のほぼ中央にある井泉。泉の前面は広い石畳の広場になっていて、ゆったりと幅の広い石段で通じている。 飲料水用・洗濯用・水浴用などに区分されている水は、かつて、「水のちりらん(尽きない)仲村渠」(玉城口説)と歌われたほど、豊富な水量を誇っている。 1912(大正元)年に、津堅島の石工を雇い築造された。石積みに使われた粟石(あわいし)は港川で切りだされたもので、樋川に近い下田の浜まで船で運ばれ、今の場所まで担ぎ上げられた。 戦後は米軍が周辺地域に下水を流すようになっため、汚染されて飲料水として使用できなくなったが、現在はおもに農業用水として使用されている。 1995(平成7)年、国指定文化財(建造物)として指定された。 16.受水走水(ウキンジュハインジュ) |