宜野湾市の真志喜にある、謝名西森という御嶽(ウタキ)のふもとに位置する石積みの井泉。『西森碑記(森川碑)』には、1725(尚敬13)年に石造に改修されたと記されている。 「あいかた積み」を中心とした石組みは、首里を中心とした石積み技術が、地方へ伝播していった経緯をみることのできる例として、重要な井泉とされる。緩やかに傾斜した森の中に、緻密な石組み技術でつくりあげられた造形美は、清らかな水とともに訪れる人の心を和ませる。 現在は、隣接して公園(森川公園)が整備され、市民の憩いの場としてもにぎわっている。 しかし、何よりも、この森の川を有名にしているのは、察度(さっと)王にまつわる「羽衣伝説」である。 13.大謝名メーヌカー |