那覇市真地(まあじ)の識名園(しきなえん)内の池に湧出する井泉で、現在でも豊かな水量をたたえている。育徳泉は、園内の池、西側にあって二つの湧水からなっている清らかな泉で、園内のすべての水源を担っていた。泉のそばに、1800年に清から来琉した冊封使の趙文楷(ちょうぶんかい)の「育徳泉碑」と、1838年に来琉した冊封使の林鴻年(りんこうねん)の「甘醴延齢碑(かんれいえんれいひ)」が建っていて、この井泉の清らかさと豊かさを讃えている。
08.手水川(てみぃじガ−)