那覇市首里金城町にある井泉で、東の「金城大樋川」と、西の「寒水川樋川(スンガ−ヒ−ジャ−)」の間に位置していることからこの名称になったといわれている。水質・水量とも豊かで評判も高く、旱魃(日照り)になると、近隣の村からも利用者が訪れた。首里城内のご用水としても利用されていたという。 井泉の後方は、これも「あいかた積み」というモザイク状の工法で、大小の石を積み上げて頑丈に作られており、井戸端の広場も石敷されている。井泉の入口にある碑によると、 1694年に村の人々45人が、それぞれ銭四貫文を出して大規模な修理をしたことが記されている。 07.育徳泉 |