タイトル画像:水と人々
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項目タイトル画像:稲作と水
サムネイル画像:受水走水
サムネイル画像:大山ヒージャーガー前のターンム畑

 生命を若返らせる水の思想は、特に稲作の行事に強く反映され、沖縄でも古くから伝えられてきた。

 5月に行われる稲穂祭(5月ウマチー)は、初穂をたまわった感謝を水の神に捧げる祭りであり、神前、仏前に初穂を供えて豊作を祈念する祭りである。
 また、水への信仰を反映する行事として、水口祭(ミジクチマチー)がある。これは、祭祀を司る神人(カミンチュ)たちが、豊作を願って田や山の神に祈念するものである。
 水や稲をめぐるこうした信仰や祭りには、生と死を基本とする自然のリズムへの畏怖が息づいていて、人々の再生への願望が託されているといえるだろう。

 稲作発祥の地とされる「受水走水(ウキンジュハインジュ)」にほど近い、沖縄第一の聖地「斎場御嶽(セーファーウタキ)」では、毎年4月の稲のミシキヨマの時、国王および最高神官である聞得大君(ここえおおぎみ)が、稲の豊作を祈ったとされる。

06.稲作と水2

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