戦後の闇市場の発生は、1947(昭和22)年11月末ごろに始まった、那覇市の開南バス停付近から真栄通り一帯のそれが、沖縄ではよく知られている。
台湾米・香港製化粧品・日本製玩具・米軍基地から密かに運び出された缶詰やタバコなど、あらゆる闇物資が取引され、その後のマチグヮー(市場)の草分けとなった。
開南近くにある現在の農連市場付近には客馬車の発着場ができ、芋や野菜が取引されたほか、付近の通りには木工所や空瓶・ブリキ・鋳物の加工所などが立ち並んでにぎわい、「上市場(イーマチ)グヮー」とよばれた。