那覇と糸満をむすぶ糸満街道は、1908(明治41年)3月1日に開通した。
那覇を起点に、垣花(かきのはな)のガジャンビラを越え、小禄村−豊見城村を通って糸満までの南部平野を貫く12キロの道は、現在の国道331号の一部に相当する。
糸満街道の建設工事は、1904(明治37)年に発生した大干ばつで、困窮した人々を救済する公共事業として始められたとされる。日露戦争に勝った翌年からは、その戦勝記念道路として工事が進められ、1911(明治44)年4月、県道に編入された。