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琉球王国を代表する政治家(せいじか)のひとり。蔡温

image 蔡蔡温(さいおん)は、中国から沖縄にうつり住んだ中国人の子孫で、お城で働くようになってからは、琉球王国を立て直すために努力した政治家である。


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福州園(ふくしゅうえん)
 蔡温は、1682年に久米村(くめむら)でゆうふくな家庭に生まれた。久米村は、中国からやってきた人々が住みついてできた村である。
 めぐまれた家庭に生まれたにもかかわらず、蔡温は勉強が大きらいで、毎日のように遊んでばかりいたという。
 ある時、久米村の若者たちが月見を楽しんでいると、蔡温が「おれも仲間にいれてくれよ」と若者たちの中に入っていった。すると「なんだ、おまえか。16さいになっても、ろくに読み書きもできないやつを仲間になんか入れてやるか」「そうだ、そうだ。おまえなんか久米村のはじだ」と若者たちにばかにされたという。
 家に帰った蔡温は、くやしさのあまり声をあげてなきじゃくった。
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