地謡の構成と楽器

 沖縄に三線が伝わる以前は、鼓(チジン)に合わせてオモロが歌われたり、ユンタやジラバなどの労働歌などは単純に手拍子で歌い踊られてきた。その後、中国から明清楽(ミンシンガク)とよばれる座楽とともに様々な楽器が入り、首里王府の楽士たちによって演奏されたという。しかし、廃藩とともにそのほとんどが定着することなく忘れ去られた。
 ただ、三線は別として笛・胡弓・太鼓などが琉球古典音楽を伴奏する楽器として残り、18世紀初期に大和から伝わった琴をふくめ、現在の舞踊、組踊地謡を構成する楽器となっている。


地謡
太鼓 胡弓 三線

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写真:砂川敏彦