角の丸い、総体漆塗りの文庫。懸子あり。蓋・身側面に蝶丸文の地と、菊唐草を沈金で表す。作者・金城 唯喜の父であり、沖縄を代表する沈金氏、金城南海が昭和10年頃制作した「朱漆蝶菊唐草沈金文庫」(沖縄県県立博物館収蔵)を模したものだが、作者の技術がいかんなく発揮された作品である。 金城 唯喜 作 1991年