長方形の天板に、花刳形の腰のはった鰭と朱の珠をつかんだ獣足を持つ卓。天板に螺鈿で界線を 設け枠内を朱漆塗りし、双龍瑞雲を沈金で描く。枠外は黒漆塗りに宝尽しと四弁花七宝繋、天板側面は六弁花亀甲文、鰭と足は花唐草文を螺鈿で表す。『琉球漆器考』中の「寛延元年(1748)製 貝摺沈金混淆」と記された卓図案と同系統の卓。