年代
16〜17世紀
  技法
螺鈿
箔絵
 

  黒漆葡萄栗鼠螺鈿箔絵料紙箱  
 
くろうるしぶどうりすらでんはくえりょうしばこ
 
 
■高さ15cm ■縦41.5cm ■横31.2cm
 
 

黒漆葡萄栗鼠螺鈿箔絵料紙箱
 
     
 

被蓋造りの料紙箱。蓋葛を花刳りし、玉縁を付ける。懸子を収める。表面は黒漆塗りに貝の細片を蒔き、やや厚手の貝で葡萄の実と栗鼠を表し、輪郭線を描金で描く。貝には毛彫りを施し、葉や蔓は金箔と黒漆で表す。玉縁に金箔を押す。内側は朱漆塗りで、蓋裏と懸子に箔絵で花・蝶を表す。葡萄・栗鼠はともに多産・多福を意味し、葡萄栗鼠文は琉球をはじめアジア諸国で見られる吉祥文様である。意匠の伝播の観点からも貴重な文様である。

 
     
 
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