黒漆牡丹唐草螺鈿卓
くろうるしぼたんからくさらでんしょく

■高さ10.3cm ■縦23.7cm ■横35.5cm

総体黒漆塗りに猫足付の卓。天板は箔絵と切金で界線を描き、枠外に螺鈿で牡丹唐草文を描く。牡丹の花の部分は貝の裏に金箔を裏打ちし、花や葉脈に毛彫りを施す。側面も金箔裏打ちの貝による菱繋文で飾る。天板裏に「中山宇根良方製之」の金文字銘があり、琉球漆器では稀な作者の銘入りの作品。同銘の入った「黒漆家紋葡萄栗鼠螺鈿箙」を東京国立博物館が所蔵する。


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