朱漆梅月螺鈿六角盆
しゅうるしばいげつらでんろっかくぼん

■高さ6.1cm ■径40.7cm

やや反りぎみに広がる縁を廻した六角の盆。花刳り形の脚を廻らす。縁外面に枠を付け、枠内に網代を貼る。X 線撮影の結果、見込みの素地は針葉樹柾目材の四枚接ぎと判明。縁の六角形の隅部も同木材を使用し、口縁部は竹状の材を細く廻す。網代窓部を除き、麻の布着せあり。網代外枠と足の玉縁は堆錦で金箔を押す。内外共に朱漆塗りで、底裏は黒漆塗り、網代には透漆を塗る。老梅樹と弦月を夜光貝の螺鈿で表す。貝裏に、白色の下地が施され貝を白く厚貝的に見せる。


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