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「USCAR文書」とは、米国政府の出先機関として沖縄を統治した琉球列島米国民政府(USCAR=ユースカー)が作成した行政文書や写真、映像フィルムなどの事。

同文書は1970年、県によって設置された「戦後資料収集調査委員会」により、米国民政府から許可された文書に限り複製が認められ作業が進めらた。
しかし、復帰に伴う米国民政府の閉庁によって、資料群が次々にワシントンへ輸送され、残された時間の中で、複写できた文書(595,000枚)は全体のごく一部に留まった。

同資料群は現在、メリーランド州にある米国立公文書館新館に所蔵されている。
アメリカの歴史を綴る320万枚のうち、沖縄と関わりを示す写真は推定で4万枚あるといわれ、さらにUSCAR広報局がプレスリリース用に2万4000枚ほど残している。

写真資料は付加的情報を多く含み、包括的に時代を眺めることが出来る。
例えば、背景の街並衣服交通機関、そこに登場する人々など、文字情報では伝えにくい情報をたくさんもっている。
そこから知ることのできる基地機能や沖縄統治に関する様々な活動記録は、当時のアメリカと沖縄との関係を分析する上で大変貴重な資料群となっている。
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