那覇空港の滑走路南側にある瀬長島(せながじま)周辺に広がる干潟で、豊見城村(とみぐすくそん)側は瀬長や与根の地先、那覇市側は具志の地先にあたります。航空機が離着陸する際の騒音が激しい地域ですが、干潮時にできる干潟には水辺を利用するバン、ヒクイナ、クロサギなどの留鳥のほか、秋季から冬季にはセイタカシギ、キアシシギ、ソリハシシギ、アオアシシギ、ムナグロ、メダイチドリ、ダイシャクシギ、オグロシギ、ヒバリシギ、ウズラシギ、キョウジョシギ、ダイサギ、アオサギ、ゴイサギなど数多くの渡り鳥が飛来します。時にはクロツラヘラサギやソリハシセイタカシギ、サンカノゴイなど数少ない渡り鳥が飛来したこともあります。
 観察には瀬長島にかかる道路を歩いたり、車両を使って移動しながら、道路両サイドの干潟や瀬長島のまわりにできる干潟やリーフが適しています。また、那覇市の具志海岸側にできる干潟には、野球場入口から入り、水路沿いに海岸線を目指してすすみます。
秋季・冬季・春季
長靴・望遠鏡
 那覇から行くには糸満線で瀬長島入り口で下車し、瀬長島を目指して海岸線の方向へ歩き、10分くらいで行けます。
 豊見城村の翁長(おなが)や与根(よね)の海岸、糸満市の西崎にかけても干潮に干潟が出現し、良好な渡り鳥の渡来地となっています。しかし、最近埋め立てが進行中で、一部の干潟は消失する可能性があります。
 最近できた豊見城警察署前の水路や三角形の干潟、ゴルフ場前面のリーフなどにも、冬季には水辺の鳥があつまり、良い観察地となっています。
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