宜野湾市の沖縄コンベンションセンター近くに位置し、豊富な地下水を利用した県内でも数少ない田イモの一大生産地です。ここは市街地に囲まれるように栽培地(さいばいち)が広がり、湿地を主な生息地としているバン、リュウキュウヨシゴイ、カワセミなどの留鳥のほか、周辺の市街地や水路、海岸などではリュウキュウツバメ、イソヒヨドリなどが生息しています。また、アシ原などには帰化鳥(きかどり)のシロガシラ、アミハラ、キンバラなども見られます。
 春期や秋期にはムナグロ、エリマキシギ、キアシシギ、アオアシシギなどの渡り鳥が見られ、冬季には越冬(えっとう)するダイゼンやヒバリシギ、トウネン、タカブシギなどが観察されます。時には八重山諸島が繁殖地の北限になるムラサキサギが飛来したこともあります。観察には田イモ栽培地のあぜ道を歩きながら行います。あぜ道は狭いので、湿地にめり込まないよう足下には十分気をつけましょう。
秋季・冬季・春季
長靴
 那覇から行くには名護西線(なごにしせん)、読谷線(よみたんせん)、コザ・石川線などを利用し、大山や伊佐で下車して5分から10分で行けます。沖縄コンベンションセン夕ー線では、大山高層団地前で下車し3分くらいの距離です。
 隣接する宇地泊(うちどまり)地域にもかつて同様な環境があり、水辺を利用する野鳥が数多く生息していました。現在では埋め立てが進行し、湿地環境は消失していますが、リーフ近くでクロサギやキョウジョシギ、メダイチドリなどがみられます。
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