沖縄市比屋根(ひやごん)にある沖縄県総合運動公園の北側に隣接(りんせつ)する干潟で、オヒルギやメヒルギなどのマングローブ林やセイコノヨシの広がる湿地が、住宅地や公園、海岸道路に取り囲まれるように残されている地域です。ここは潮の干満で海水が出入りする水路があり、潮が引くと干潟や水たまりになった場所が見られます。ここでは水辺を利用する留鳥(りゅうちょう)のバンやカワセミ、リュウキュウヨシゴイなどが生息します。また、海岸地域でエサをとるクロサギの姿を見ることもあります。
 秋季から冬季にかけてはチドリ類のムナグロ、ダイゼン、コチドリ、シギ類のセイタカシギ、アカアシシギ、アオアシシギ、ハマシギ、チュウシャクシギなどが飛来してきます。また、サギ類では大型のアオサギ、ダイサギなどが姿をみせ、コサギ、ゴイサギ、ササゴイなどもここでエサを探します。カモ類ではコガモが飛来してきてここで越冬し、冬季には渡り鳥でにぎわってきます。まれにはクロツラヘラサギやソリハシセイタカシギなども目撃されたこともあります。
 観察には総合運動公園の北側駐車場あたりや海岸道路などからがよいでしょう。
秋季・冬季
望遠鏡
 泡瀬線(あわせせん)で渡口にて下車し、海岸道路を15分くらい歩くと行けます。車を利用すると、運動公園の北側駐車場で止めます。
 総合運動公園は、人工的に植栽されたモモタマナやアダン、オオハマホウなどが密生しシロガシラ、キジバトなどが見られます。また公園内の池にはリュウキュウヨシゴイやカワセミなどがエサをさがします。
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