比謝川(ひじゃがわ)は沖縄中部の沖縄市にある沖縄こどもの国周辺に源流部があり、嘉手納町(かでなちょう)と読谷村(よみたんそん)の境界を流れて東シナ海側に注ぐ長さ13.4kmの二級河川です。河口近くの河岸は崖地となり、ここにはハマイヌビワ、ヤブニッケイ、クスノハガシワ、アマミアラカシなど石灰岩地域で見られる森林植生が立ち上っています。また河口には小規模なマングローブ林も見られます。嘉手納町側には河川沿いに国道58号線をはさんで海岸側と山手側に遊歩道が設置され、屋良城跡公園(やらじょうしこうえん)と連結して整備されています。観察にはこの遊歩道や屋良城跡公園周辺などがよいでしょう。
 ここには河川沿いで留鳥のカワセミ、バン、リュウキュウヨシゴイ、シロハラクイナなどが生息し、ときにはクロサギが入り込んできてエサを探します。森林地域ではシジュウカラ、サンショウクイ、ツミ、キジバト、ウグイス、ヒヨドリ、シロガシラ、ズアカアオバトなどが見られます。
 秋季から冬季にかけてはサシバ、シロハラ、アカハラ、アオジ、ダイサギ、コサギ、ゴイサギ、ササゴイなどが越冬(えっとう)し、時には河川沿いでオオバンやアカガシラサギが見られることもあります。
秋季・冬季
 那覇からはバスを利用すると約40分くらいで行けます。名護西線や読谷線を利用し、嘉手納で下車すると読谷方向に歩いて約5分くらいで比謝川に行けます。
 読谷村の残波岬は、草たけの低い草原から広がり、イソヒヨドリやシロガシラなどの留鳥のほか、ムナグロ、チョウゲンボウ、コミミズクなどの渡り鳥が見られます。
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