沖縄島中部石川市の市街地から北方の石川岳のふもとにある県立石川少年自然の家は、周辺がリュウキュウマツ林やイタジイを中心とする広葉樹林(こうようじゅりん)に囲まれています。ここには宿泊研修や野外活動を行うための研修棟、宿泊棟、体育館、キャンプ場などが設置されています。また、後背地の石川岳頂上に至る自然観察コースや登山道が整備されています。
 ここでは森林生の留鳥(りゅうちょう)であるリュウキュウサンショウクイ、シジュウカラ、ズアカアオバト、ツミなどが姿を見せます。夏季にはシジュウカラがへゴの枯れ木でヒナを育て、夏鳥として飛来するアカショウピンやサンコウチョウなども姿をみせます。秋季にはアカハラダカやサシバなども飛来し、冬季にはシロハラやアオジ、キセキレイ、ササゴイなどが越冬(えっとう)します。
 観察には少年自然の家から石川岳に至るいくつかのコースがありますので、道に迷わないように案内板や道標にしたがってすすみましよう。沢沿いのコースがおすすめです。
秋季・冬季
 那覇からは沖縄市や石川市を経由する名護東線を利用し、石川市の市街地をぬけ、少年自然の家入り口で下車し、歩いて約15分くらいで行けます。
 石川市内を流れる石川川には小規模なヒルギ林が見られ、干潮時には干潟が出現します。ここにも冬季にダイサギやアオサギ、アオアシシギなど水辺を利用する渡り鳥が飛来します。
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